長狭物

社畜による情けない日々

【ポケモンORAS】種族値の暴力(オール禁伝でランダムフリーに潜って対策されてみた)

※この記事は昔のブログからサルベージ・一部追記修正したものです。

初校は2015年の正月明けに投稿しました。

 

 

ランダムフリーという“魔境”

 
対戦といえばネタパーティでランダムフリー(シングル)に潜ってばかりの人間なので(レート対戦するほどの気力がない)、禁止伝説と頻繁に遭遇します。
XY時代は正直スカーフアタッカーとタスキアタッカーさえいればむしろ対処しやすい相手だったのですが、最近はプレイヤーの腕が熟練されてきたのかORAS発売により個体入手が容易になったせいなのか、型のバリエーションが増えて対処しづらくなってきた感があったので、禁止伝説対策「されてみる」ことでアイディアを得ようと、自分も禁止伝説パーティで潜ってみることにしました。

 

2014年12月頃からちまちまと対戦してたらついに50戦を突破したので、結果を簡単にご紹介します。
アルセウス神も入れたかったのですが、開始当時はアルセウスを持っていなかったので、泣く泣く入れていません。

 

パーティ

ミュウツー@ミュウツナイトY おくびょうCS極振り

 

選出回数24回。後述のとおり先発させることが多く、3タテすることもしばしば。
先発or死に出し時、相手が物理アタッカーだったら「おにび」、それ以外の場合はとにかく攻撃します。
ナットレイ以外に「はどうだん」を放たなかったので、別の技に変更してもいいかもしれない。
2回攻撃を受けると大抵落ちるので、それまでにどれだけ攻撃回数を稼げるかが勝負でした。

 

・ホウオウ@いのちのたま いじっぱりHA極振り
せいなるほのお、ブレイブバード、じしん、でんじは

 

選出回数19回。岩技を持っていない物理アタッカーやスカーフ持ち特殊アタッカーといった、有利な相手に対しては滅法強く、「枠が余ったからとりあえず入れるか」ではなく「この試合は絶対にホウオウが要る」という明確な動機をもって選出しました。
相手もホウオウと対面して退くことが多く、そういうとき用の「でんじは」が非常に役立ちました。「とんぼがえり」でも良かったかも。
今回は「プレッシャー」個体でしたが、「さいせいりょく」のほうが良いと思います。

 

グラードン@べにいろのたま いじっぱりHA極振り
じしん、ストーンエッジ、オーバーヒート、ロックカット

 

選出回数33回。相手にレックウザカイオーガがいる場合必ず選出していたので、選出回数は多いものの、実際に場に出た回数は多くありませんでした。
技構成は以前じゃくてんほけんグラードンとして使っていたものをそのまま採用したのですが、「はじまりのうみ」「デルタストリーム」の登場により、交換後出しすることが増えたため、「ロックカット」は微妙でした。
メインウェポン「じしん」の威力はすさまじく、H252ギルガルド(盾)確定一発で葬り去るなど爽快なのですが、サブウェポンが命中不安定だったり連発できなかったりで、「じしん」が効かない相手には苦戦しました。「ほのおのパンチ」でもよかった気がしています。
特性により弱点が地面技だけになっていたり火傷しなかったりと、ゲンシカイキによりとても強化されたと思いますが、地面技保有ポケモンが多かったり、特防がそのまま据え置かれたため高火力技2発で落ちたりと、「じしん」さえなんとかしてしまえば対処は難しくないため、使う側としても対策する側としても工夫の凝らし甲斐のあるポケモンだと思います。

 

レックウザ@ラムの実 ようきAS極振り

 

選出回数22回。ミュウツーを先発起用することが多かったため、もう一方のメガシンカ要因であるこちらは選出回数自体が少なめに。
こちらのグラードンはS無振りのため、相手にグラードンがいる場合はゲンシグラードン対策として必ず選出。
りゅうのまい」を確実に積むため&ダークライ対策として「ラムの実」を持たせてみたところ、結構な頻度で機能してくれました。ただし一撃で落ちることも多かったので、パーティ全体でもっと状態異常対策ができれば「きあいのタスキ」のほうがよいかもしれません。
火力は十分で、舞わなくとも「何か」+「しんそく」で倒しきることができました。
特性により4倍弱点が無いはずなのですが、2倍弱点でも普通に一撃で落ちるくらい耐久面はもろいので、ミュウツー以上に攻撃回数の稼ぎ方に工夫の凝らし甲斐のあるポケモンだと思います。

 

ディアルガとつげきチョッキ ひかえめHC極振り
ときのほうこう、だいちのちから、だいもんじ、パワージェム

 

選出回数21回。地面技・格闘技を食らうとひとたまりもないので、それらを持っていそうなポケモンが複数いるときは選出を見送っていたところ、あまり選出できませんでした。
派手さには欠けるものの、弱点を突かれない限り安定して競り勝てました。
岩技がグラードンの「ストーンエッジ」しかなかったので「パワージェム」を入れてみましたが、弱点を突いてもあんまり威力が出なくてもどかしかったです。

 

ゼルネアス@パワフルハーブ おくびょうHCS配分
ジオコントロールムーンフォース、10まんボルト、サイコショック

 

選出回数31回。卓抜したオールマイティさのために、選出枠が余ったらとりあえず選出。鋼タイプ以外に対し安定して強い。
一般的なジオコン型ですが、「ジオコントロール」しなくても確定2発で倒せそうな場合は積まずに即「ムーンフォース」で攻撃しました。
特防を高めたいときや、特殊受けを突破したいときには「ジオコントロール」を使用。
防御面は普通なので後出ししづらいのがもどかしいのですが、もし気軽に後出しできるだけの耐久があったら最恐だと思います。

 

戦術

基本的にミュウツー先発だが、カイオーガがいる場合はグラードングラードンがいる場合はレックウザを先発させる。
フェアリー技の一貫性があるときはゼルネアス、炎技の一貫性があるときはホウオウ、地面技の一貫性があるときはグラードンを先発。
あとは等倍以上の技でひたすら攻撃。交代は無償降臨できそうな場合のみ。攻撃回数の確保を最優先。
あとは挨拶文を「アルセウスください!!!!!!!」にして 典型的禁伝パーティであることを明示。

 

 

戦績

50戦46勝4敗。切断なし。
46勝のうち、こちら残り1体まで追い詰められたのが10戦、2体残したのが17戦、3体残したのが19戦。
禁伝入りパーティとの遭遇は14回に留まり、予想よりも少なかったです。 

 

4敗の内訳は、
キリキザンのタスキメタバで1体、ドンファンの頑丈がむ礫で1体、ディアルガマッギョに競り負け
ゲッコウガの「くさむすび」でグラードンが落ち、メガガルーラの「じしん」でディアルガ、「いわなだれ」でホウオウが落ちて負け
・相手のルギア(多分HBぶっぱ)に瞑想を積まれ倒せなくなり降参

 

難敵

じしん+おんがえしで全員に等倍以上が入り、かつこちらの一撃で落とすことが不可能な相手。ミュウツーの「おにび」が入らないと1.5体落とされる。

 

初手「とんぼがえり」なのが見え見えですが、こちらのポケモンが皆テンプレで、意表を突くような型を採用していないため、確実に不利な相手と対面させられるのがとても厄介でした。あと「じしん」「いわなだれ」でこちらの全員に等倍以上入るのも辛い。

 

それぞれ個別だと余裕で対処できるのですが、回されると厄介でした。ただし、交代読み「じしん」or居座り読み「じしん」を当てさえすれば突破できるので、単に試合時間が伸びるだけだったようにも思います。

 

対処方法はいろいろあるのでしょうが、禁止伝説オンリーで相手しようとすると急に難敵になると思います。自分はレックウザで対処しましたが、レックウザがいなかったら絶対対処できませんでした。

 

型が豊富すぎて、どう対処してよいのかわかりません。とにかく高威力技を打つしかないのですが、それでもなかなか落ちない。
確実に1体競り負けます。
 

感想

「はたきおとす」のような安定行動がゼルネアスの「ムーンフォース」くらいで、ほとんどの場合で選択を強いられるのが意外でした。
ただ、1回選択を誤って1体落とされたとしても、有利な死に出しができれば最終的に勝利できるあたりが、種族値の暴力なのかなーと思いました。