長狭物

社畜による情けない日々

【地域】中田屋「毬栗」の抗いがたい魅力

「金沢の定番土産品」「北陸物産展の定番商品」と言われたら、中田屋の「きんつば」を想起する方が多いのではないでしょうか。


圓八の「あんころ」、松葉屋の「月よみ山路」などなど……ほかにも有名な品はあるものの、個装で購入しやすく渡しやすいことから、頭一つ飛びぬけているように思います。

 

法人営業に向かうときはたいてい手土産を持参するのですが、特段情報がないときは大抵「きんつば」を持っていきます。

味は勿論、加えて知名度が高いので、相手方も「一度食べてみたかったんだよ」「前に食べたやつだ、懐かしい」など、色よい返事をくれることが多いです。

そんな社畜の味方「きんつば」ですが、季節ごとに限定商品があります。

 

 

春の「さくら」、晩夏から翌春にかけての「うぐいす」、そして秋の「毬栗(いがぐり)」。
今年も9月から「うぐいす」が販売していましたが、10月に入り「毬栗」がスタートしています。
この「毬栗」、大変美味なのですが、生産数が限られていて半月ほどで完売してしまうので、まだ買える今のうちに紹介しておきたいと思います。

本当は9月中に紹介したかったのですが、生憎写真が手に入らず…

 

毬栗とは

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中田屋に限らず「きんつば」は粒餡を使うことが多いのですが、「毬栗」はこしあんです。
薄皮の中にこしあん、こしあんを押し分けるように栗が入っています。

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数ある名作きんつばの中でも、中田屋のきんつばは「上品さ」が特徴です。
(知人の百貨店バイヤー氏が断言していたので、きっとそうなのでしょう)

きんつばはあんこの塊のようなお菓子ですが、中田屋のものは甘さ控えめです。後味が甘ったるくなくさっぱりしているので、お茶やコーヒーと一緒でなくても頂けます。

しかし、「毬栗」はしっかりと甘いです。
ほうじ茶では足りません。緑茶か抹茶かコーヒーが欲しくなります。
べたついたり胸やけしたりはしないのですが、舌に触れた瞬間から後味までしっかりと甘い。
一度この甘みを経験すると、どうしようもなく癖になってしまいます。

アレな例え方ですが、ラーメンのアブラマシのようなものかもしれません。
大量のアブラを摂取した瞬間の、あの多幸感。
これと似た喜びがあります。

罪深き希少性

最初にも書きましたが、生産数が限られているようで、すぐに売り切れてしまいます。
中田屋のホームページによると、販売期間は「10月~無くなり次第終了」となっています。ほかの限定品は終端を示しているのに……
つまるところ、生産数が少ないあまり、いつなくなるのかわからないのです。
インターネット上にも「毬栗販売開始」のような告知はどこにもありません。
いつまで仕入れられるか見通せないので、販促を打てないのです。
今なら県内のお土産店のほか、ウェブや首都圏百貨店でも販売しているようですが、いつまで残っているかはわかりません。

どこかで見かけたら、ぜひお手に取ってみてください。
ホームページ(ここからも買えます)
http://www.kintuba.co.jp/season.html