柿泥棒に遭いました……
田舎にありがちなことなのですが、うちの実家も飛び地の畑を持っていて、そこで両親が片手間にタマネギや大根や果樹を育てています。
11月の天気が良い日に、丸一日かけて柿を収穫するのですが、毎年秋の恒例行事なのですが、今年は20分くらいで終わってしまいました。
柿の大半が、何者かに勝手にもぎ取られてしまっていたのです。
大根が1本抜かれているくらいはよくあることなのですが、果樹がやられたのは初めてで、皆驚いています。
結局、収穫できたのはタライ1杯分のみ。しかも鳥にやられた傷物ばかり…
渋柿なのでこれでも食べられますが、残念なことには変わりありません。
美味しく食べてくれるなら、それはそれで……
手間暇かけて育てたものが盗られたこと自体は大変嘆かわしいのですが、正直なところ、柿が惜しいとは誰も思っていません。
両親も年をとってきて、大量の渋柿を干したりする体力がもうありません。きっと全部収穫していたとしても、大半を腐らせてしまったことでしょう。
僕が手伝わなければ、収穫すらままならなかったはず。
作ったはいいけど消費しきれない果物という問題、うちだけではなく、田舎ではよくある話なのではないでしょうか?
野菜の場合は植え付けをしなければいいだけの話なのですが、果樹は放っておいても実がなります。そのまま放っておくと腐ってしまい悪臭を放ちますし、野鳥を呼び集めて糞害の原因になります。
なので今回の柿泥棒も、最初は畜生め……と思いましたが、今ではみんなホッとしています。
果樹は厄介?
斬ってしまえば果実問題は解消しますが、そのあとの土地利用が中々大変です。
果樹はもちろん木なので、地中に根っこを張り巡らせています。この根っこも丁寧に除去しないと、次に植えた作物生育の邪魔になったり、地中で腐って病気の原因になったりします。
コンクリで埋め固めるなら話は別ですが、土のまま置いておくなら、根っこの除去も必須です。これが人力だと中々大変で、機械を入れるとかなりお金がかかります。
「空き地に果樹を植えておけば税金が安くなる」というテクニックを勧める人もいますが、税金が安くなっても、そのあとの諸々の手間の方が高くつくこともある……かもしれません。
果実の処理を考えると、花を育てるのが一番手がかからないんでしょうね……少しずつ移行していきたいところです。