長狭物

社畜による情けない日々

仕事でカメラを使うなら、ダイヤル式ではないマルチコントローラーが欠かせない

先日、とある祝賀会の式典カメラマン業務に従事してきました。

祝辞を読み上げたり、テープカットしたり、要人どうしのツーショット写真を撮ったりするやつです。

本当は専業のカメラマンがいるはずだったのですが、雪のため急遽来られなくなり、一番暇だった僕に業務が回ってきたのでした。

 

託されたカメラは、EOS 7Dmark2とEF-S18-135mm IS USM。家電量販店で散々触ってるし、そもそもキヤノン機だしなんとかなるでしょう……と気負わずに使ってみたところ予想以上に使いやすく、7Dmark3がさらに待ち遠しくなってしまいました。

 

仕事撮影用カメラに求めるもの(素人の限界)

今回の式典撮影は、会場の照明がどこでもほぼ同一だったので、露出はマニュアルで+0.3EVくらいに来るよう固定して、撮影前にいじるのはAF測距点だけという簡略スタイルで臨みました。

写真撮影は黒子中の黒子です。写真撮影のせいで式典のスケジュールが遅れることは、1秒たりとも許されません。

 

撮られる側からすると、露出やAF測距点を調整している時間は、単にカメラマンの準備不足のように見えてしまい、イライラの原因になります。勿論カメラに詳しい人は別ですが、そうでない人にとっては、でかいカメラを使ってるんだからシャッターを切れば自動的に綺麗に撮れるものだという認識がまかり通っています。

 

構図を考えるために動き回る時間は、まだ許してもらえます。カメラマンが何をしているのか、見てわかるからでしょう。

しかし、カメラの設定をいじる作業は、実際に一眼レフを触ったことがある人でないと、なかなか理解できません。理解できないものに対しては、カメラマンがどれだけ苦労していても、共感してくれません。

 

さらに言えば、僕はプロカメラマンではなく、ただの木っ端平社員です。

プロがカメラのダイヤルを入念に弄っている姿を見て「きっとあれも必要な作業なのだろう」と受け取ることは十分考えられますが、素人が同じことをしていたら、「使い方が解らずもたついているだけ」としか受け取ってくれません。

 

そのため、仕事用に使うカメラは、操作性が非常に重要です。

仕事用カメラとしてEOS60DよりもOM-D E-M1(mark2)を持ち出したくなるのも、このためです。(大きさも勿論ありますが)

 

上位機種とミドルクラスの違い(特にキヤノン機)

絞りやシャッタースピードを調整するためのダイヤルは、メーカーによっても、同一メーカー内のヒエラルキーによっても、機能的には大差ないと思います。

一方、AF測距点を変えるための機構には、大きな差があります。

特にキヤノン機。6Damrk2や二桁D機のダイヤルタイプ測距点変更機構は、実務では間に合いません。

6Dmark2の購入を見送った理由、80Dにあまり惹かれない理由も、ここにあります。

 

midnightcats.hatenablog.com

 

7Dmark2のマルチコントローラーは、すごく使いやすいです。

ほかのスイッチやダイヤルと離れていて誤操作の心配がありませんし、レスポンスも早いです。

80Dが名機すぎて7Dmark2は時代遅れ感がありますが、操作性は後者のほうがずっと上だと思います。

 

今回の業務を通して、次にもし一眼レフを購入するとしたら、マルチコントローラー付きの機種以外ありえないなと改めて確信しました。

7Dmark3、期待しています。