長狭物

社畜による情けない日々

ダブル合格・トリプル合格は可能か【マンション管理士試験・管理業務主任者試験】

宅建士、管理業務主任者マンション管理士の3つの国家資格を「不動産トリプルライセンス」と呼び習わし、全部コンプリートすることがお勧めされています。

ネット上では、「同時合格は可能」という声もあれば、「無理だからやめておいた方がいい」という声も、どっちもあります。

 

今回の合格で、数年かけてトリプル合格を果たしたので、僕の感覚を紹介します。

 

マンション管理士管理業務主任者のダブル合格は可能

同一年度にマンション管理士試験・管理業務主任者試験の二つに合格するのは、十分可能だと思います。

出題範囲がほとんど同じだからです。

 

ただし、分野ごとの配点がかなり違うことは留意しなければいけません。

例えば、マンション管理士試験では、区分所有法や標準管理規約のウェイトが大きいですが、管理業務主任者試験ではそれほどではありません。

反対に、マンション管理士試験ではほとんど問われない標準管理委託契約書に関して、管理業務主任者試験ではがっつり出題されます。

 

マンション管理士試験と管理業務主任者試験は、例年1週間しか空いていません。

この一週間にみっちり勉強する必要があります。

 

トリプル合格は難しい

宅建・マン管・管業の全てに同一年度に合格するのは、かなり難しいと思います。

試験範囲の重複が少ないからです。

 

被っているのは民法と関連法令(都市計画法建築基準法)くらいで、配点でみると20パーセント前後で、大したことありません。

 

宅建試験の得点源となる宅建業法は、マン管・管業ではわずかしか出題されません。(出たとして1問)

マン管・管業で重要な区分所有法や標準管理規約は、宅建には出題されません。

 

宅建→マン管&管業が無難か

トリプルライセンスを狙うなら、先に宅建合格してから、翌年に管業・マン管を受験するという流れがおすすめです。

 

民法の個別勉強法のページでも触れましたが、民法の問題は宅建が一番難しいです。

そのため、宅建レベルの民法知識があれば、マン管・管業試験で楽になります。

 

この流れのネックは、マン管・管業ともに5点免除が使えない点です。

1年目に管業も合格していれば、2年目のマン管がもっと楽になりますが、前述のとおり試験範囲が被っていないため、宅建・管業のダブル合格は難しいです。

 

受験コストが高くない(試験会場の近くに住んでいる等)なら、駄目元で一気に詰め込み勉強して受験してみるのもアリだと思います。