隘路

社畜による情けない日々

ミゾゴイと石川県、辰巳ダムと大釜産廃処分場

mainichi.jp

推進派による「投票しないで」という呼びかけで注目を集めた、石川県輪島市門前町大釜地区の産業廃棄物処理場パラリーガルの頃から(ケーススタディとして)行く末を見守っているのですが、市民団体のフェイスブックページに「県にミゾゴイ調査を求めた」との記事がありました。

 

住民投票というオールオアナッシングの議論に続いて、環境問題、費用対効果、入札契約の不正などなどの各論に移っていくという流れ自体はよくある展開かと思うのですが、自分が気になったのは「石川県」で「ミゾゴイ調査」という、その中身です。

なつかしの辰巳ダム

同じ石川県で提起された辰巳ダム訴訟(事業認定、土地の強制収容の取消訴訟)でも、ミゾゴイが論点となっていました。

ダムが建設されることで、ミゾゴイ含む貴重な動植物の住処が失われる、という指摘です。

この論点は、事業認定という行政処分自体には直接の関係は無いはず(ミゾゴイがいたからといって覆らない)ですが、訴訟の中で提起された公文書公開請求と、それに対する行政不服申立てが別途問題となったようです。

 

石川県/石川県情報公開審査会答申一覧

こちらの115番に答申(裁判でいう判決のようなもの、拘束力は無い)がありますが、これによるとミゾゴイの生息地調査の結果は、公開すると希少種保護行政の妨げになるので、公開できないという判断が通っています。

ただ、ミゾゴイの生息地に直結されないものまで非公開扱いになったので、再度見直せという判断になったようです。

 

どうでもいい話ですが、wikipediaの辰巳ダムのページの編集履歴がなかなか熱くて読み応えがあります。

肝心の記事は古いままなのに…… 

 

幻の鳥・ミゾゴイ

辰巳ダム訴訟はパラリーガル時代にグループワーク課題になったため、いろいろ調べたのですが、カメラが趣味な人間としてはどうしてもミゾゴイに心惹かれてしまいます。

こういう人間が生息地に押し寄せるおそれがあるから、非公開になってしまうんですよね……

ミゾゴイといえば、この本がとてもおすすめ。挿絵のミゾゴイが可愛いし、著者のパッションがすごい。

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る

 

 

若干話題が反れましたが、石川県がミゾゴイの聖地なのか、ミゾゴイに定評のある専門家がいるのか、ふたつの運動には何らかの関係があるのかもしれません。

 

大釜の話に戻って…

もし申入れが通ってミゾゴイ調査が実施されたとしても、ミゾゴイの生息地を非公開とした先例があることから、調査結果は公表されないかもしれません。

公表されないまま工事が始まったりしたら、大変なことになるのが目に見えます。

 

もう一つ気になるのが、この大釜周辺がこれまで全く手つかずの原生林だったわけではなく、以前から大きな採石場があったっぽいこと。

自分が見たソースは住宅明細図と航空写真で、許認可の書類を見たわけではないのですが、かなり大きな採石場があったみたいです。

過去に開発事例があるので、環境破壊を理由に今更全部ダメ!という結論出すのは、行政としては相当難しいのではという気がします。規模縮小ならありえるかも……