隘路

社畜による情けない日々

【ネタバレ注意】劇場版ポケットモンスター キミにきめた! 見てきました

なんだかんだで毎年見に行っているポケモン映画。

トーリーよりもポケモン描写を楽しむタイプなので(ルカリオ映画のレジ描写とか最高でしたね)特にネタバレを恐れる必要が無いこともあり、例年は上映終了直前のだれもいないときに見に行っているのですが、今年はどうやら伝説ポケモンにまつわる陰謀に巻き込まれる→共闘して解決、というパターンではないようで、ストーリーのネタバレに遭う前にどうしても見ておきたかったので、早々に行ってきました。

 

ネタバレ抜き感想

平日午後に有給休暇を取って見に行ったのですが、大人多っ!

自分含め、10人弱のスーツ着た人がぼっち観賞していました。

この田舎にポケモンにいまだ真剣な人間がいることに驚きました。

(ちなみにポケモンGOポケストップが無いので全然流行っていません)

 

以下、ネタバレ有り感想です。

総評:必要十分にまとまってて、とてもよかった

ポケモン映画は、これまではアニポケのパラレルストーリー形式でしたが、今回は旅立ちから始まる完全に別時空のストーリーです。

旅立ちから始まることで、開幕からすぐにサトシ視点に立つことができました。

このサトシ視線というのを最後までキープできたことが、全体的な満足感にもつながっていると思います。これまでの伝説ポケモンにまつわる陰謀に巻き込まれる→共闘して解決というパターンではないことから先が全然予想できず、作中の皆と同じく「次は何が起こるんだろう」とワクワクしながら観賞できました。

 

2時間弱で旅立ちから冒険の一節を終えるまでを描くため、描写できる量は限られています。今作はこれまでの劇場版のようにスケール大きな世界観と、世界を揺るがす大事件を描くかわりに、ひたすらポケモンと、ポケモンと人間の関係性を描いていました。

 

トーリーは本当に単純です。でも、単純にした分、これらの描写に特化していました。

良くも悪くも目が肥えてしまったおっさんにとっては、ただ壮大なだけのストーリーよりも、こういう描写のほうが沁みわたります。

 

 

ポケモン達の描写のほとんどは勿論ピカチュウなのですが、ヒトカゲミジュマルルカリオイワーク……準メイン級のポケモンが多く、しぐさなどが丁寧に描写されたポケモンの数は例年よりも多かったように思います。

 

つまるところ、見たいものが見られました。

 

マーシャドー厳しくない?

ただ一点気になったのが、マーシャドーの基準が厳しすぎないか?という点です。

はねを濁らせたサトシにしてもクロウにしても、(おっさんから見れば)まだまだ坊やです。

ちょっとイキったり勘違いしたりすることくらい、普通じゃないでしょうか?

ヒトカゲはやりすぎですが、サトシの焦りくらいは特に……)

むしろイキって、勘違いして、それらを正されることで、坊やから大人へと成長していくものでは?

イキりや勘違いを拗らせたまま大人になってしまったらアウトですが、正される機会くらいは保障されてもよいのではないでしょうか?

 

この意味で、まだまだ更生余地のある坊やである二人を始末しようとしたマーシャドーの厳しさに、若干疑問を覚えました。

 

クロウの代わりにアラサーのおっさんが出てきて、同じことをしてくれれば腑に落ちるのかな……と思い想像してみましたが、腑には落ちても見ていてとてもつらいので、これでよかったと思います。

 

その他雑感

ガオガエンを悪役で起用したのはGJです。悪役レスラーをイメージしたポケモンなので一度は悪役起用してほしかったのですが、こんなに早く実現されるとは!

ただ、ハイパーダーククラッシュが劇場で見られなかったのはとても惜しかったです。悪役だとグルグルアタックが似合わない(コミカルすぎる)ので仕方ないのですが……

 

・クロウがZリングみたいなものを嵌めていたにもかかわらず、Zワザは使いませんでしたね。そもそも似合いのもありますが、サンムーンをプレイしていない層がたくさん見に来ることを想定しての配慮でしょうか?同じく、ルカリオがいるのにメガシンカもありませんでしたし。

 

ロケット団の初代相棒であるアーボックリザードンの抑え役という大役を担ったにもかかわらず、マタドガスはモブの一員として飛び技を放つだけだったのが残念でした。ファンサービスとして煙幕くらい出させてもよかったのでは?

 

次回作はどうなるんでしょう?今回は20周年ということで完全パラレルでしたが、次はサンムーンアニメ基準になるのでしょうか?

サンムーン基準だと、伝説ポケモンにまつわる陰謀に巻き込まれる→共闘して解決という伝統的パターンが雰囲気的に合わないと思われるのですが、どのようにするのか楽しみでもあります。

または、最強メガシンカのような別主人公ものになるかもしれません。こちらだと自由が効きますし、また新鮮な面白さが期待できます。

 

20作品目にして、新たな可能性を感じることができました。ポケモンが好きなら、おっさんが見に行って損のない映画だと思います。