長狭物

社畜による情けない日々

【小売社畜編】2017年の総括

僕の職場では、昨日が仕事納めでした。

年末年始営業が当たり前となってしまった業界なので、きちんと年末年始休暇があるだけで非常にありがたいです。

 

来年は2日から早速出勤です。あまりのんびりもしていられないので、今のうちに今年をまとめておきます。

 

勤務実績

休日日数    92日

有給取得 半日

残業:580時間(うちサービス残業250時間)

年収 約350万円(手取り:約280万円)

 

去年と比べると残業時間が半分以下になっており、かなり楽になりました。

有給取得が少ないようにも見えますが、休日出勤の代休(16日分)は全部取得できたので、感覚的にはけっこう休んでます。

残業時間もサービス残業の割合も、同業者の中では相当良いほうです。

 

年収はボーナス込です。聞くところによると、同年代の公務員のボーダー(残業代ゼロ計算)くらいの額らしいです。地銀だと500万円くらい。自分の場合派遣期間ありですからね……むしろ喜ぶべきかと思います。

 

友人の結婚式で遠出したり(5回)、カメラを買ったり…けっこう派手にお金を使ったので、貯蓄はマイナスです。プライスレスな思い出のための出費ということで……

 

 

安くしないと売れない

僕が働いている店舗が嗜好品を多く扱っていることもあるのでしょうが、1年間を通して強く感じたのが、お客さんの徹底的な安価志向です。

正確には、「そこそこのものを安いタイミングで買いたい」という志向です。「質よりも安価を優先する」わけではありません。買うのであれば、そこそこものを、定価より安く買いたいという欲求です。安くないのであれば、買いません。

 

具体的にいうと、松竹梅のうち、梅は売れません。

竹・松は、普段は売れませんが、安売りするタイミングだけバカ売れします。

 

もの自体の品質よりも、元々の価格と値引率が大きく影響しているように見えました。

 

たいていのものがインターネット通販で購入できる時代なので、あえて実店舗で買い物するとしたら、

  • 値段が安い
  • 販売員とのコミュニケーションを求めている
  • アフターサービスなどの魅力的な店舗独自サービスがある

くらいしか、メリットが無いのではと痛感させられました。

「期間限定」を謳っても、ネットなら年中買えることが多いんですよね……

 

そして、当店の顧客の多くが、当店に「安さ」しか求めていないことも痛感させられました。

こっちの方がきついです。なんとかしないと、将来、ジリ貧です。

 

 

慢性的人手不足

小売業は一年の流れ、一年間における繁忙期と閑散期が大体決まっており、去年を知っているかどうかが非常に重要になってきます。

この意味で、1年以上在籍してくれているアルバイトスタッフさんという存在が、店舗運営においては大変な戦力になるのですが、今年の上半期にごっそり抜けてしまいました。

聞くところによると、皆さん正社員の働き口が見つかったとのこと。僕個人としては嬉しい限りなのですが、店舗運営的には大打撃です。

 

新規に募集をかけて頭数はなんとか揃えられているものの、新メンバーを教育する先輩スタッフが全然足りておらず、最低限のことを教えて、すぐ現場に立ってもらっている状態です。

完全にゲーム脳で恐縮ですが、スタッフ全員のパラメータを合計したら、去年の同時期の半分にも満たないと思います。

1月からは少し暇になるはずなので、再度教育に力を入れていきたいと思っています。

 

働き手不足に関して、テレビ等でもよく報道されていますが、ホント、報道されている通りのことが発生しています。

 

情報源・嗜好がバラバラ

一昨年までは「全国番組に映った商品はすぐにバカ売れ」だったと聞きますが、去年・今年共に全く恩恵にあずかれませんでした。

一方今年は「インスタグラムでバズれば若い女性が押し寄せる」と言われていましたが、実際バズっても若い女性はあんまり来なくて、むしろ50代以上の方がたくさん来ました。70代の男性で、インスタグラムを活用している方もいました。

 

 

年齢・性別を問わず、重視するメディアが個人個人によって全然違っているようです。

 

マーケットが広い商売をするのなら話は別(大数の法則が効いてくる)ですが、小さい商圏で営業するのであれば、もっとターゲットを狭く分類して、販促を打たないといけないなと思いました。

もちろん、ターゲットの総人数を減らすわけにはいかないので、分類自体は細かくしても、今度は複数の分類に響く販促を打たないといけません。

完全にアイデア勝負です。資本力ではなく、努力と知恵が必要なところだと思います。

 

来年はどうなるのか……

少なくとも、最初に挙げた安価志向は続くと思います。

根本的に状況が好転することも無いと思うので、地道に面白い企画を積み重ねていくしかないでしょう。

とにかく、安くしないと売れないスパイラルからは何としても脱したいところ。安売りしていなくても立ち寄りたくなる店づくりから始めていきたいと思います。