【社畜レビュー】Canon Powershot G9X
パラリーガルからの転身を決めたのが、昨年の4月のこと。真っ先に用意したのが、外回り用の鞄とコンデジでした。
これまでのように、判例や条文、学説を調べるという作業は無くなり、ヒントも答えも日常の中から見出していかなければならない、そんな環境に変わりました。
右も左もわからない中、とにかく外に出て、後々困らないよう記録を残すことだけを考えながら仕事をしています。
そんな自分の欠かせない相棒となったコンデジ「Canon Powershot G9X」が、ついに撮影枚数1万枚を超えたので、改めて使用感を紹介しようと思います。
スペックは公式などを参照ください。(スペックを語れるほど詳しくないので)
自分からは外回り社畜による使用感をお届けします。
何より薄い!軽い!
特筆すべきは、薄さ30.8mm、約209gという重さです。
鞄の中に常備していても全く支障無いですし、スーツの上着のポケットに入れても違和感がありません。
操作も非常にシンプルで、特にキヤノンのデジタル一眼を使っている方であれば、タッチパネルとコントローラーリングで直感的に露出の補正ができます。
勿論、マニュアルモードで露出を調整する暇が無い時には、オート任せで安心です。
コンデジにしては撮影モードは少ないのですが、その分ダイヤルがシンプルで、普段使わないモードを経由しないと目的までたどり着かない…という煩わしさがありません。
デジタル一眼と同じ感覚(シャッター優先、絞り優先、マニュアルばかり使う、どうしようもない時だけオート)で使うにはもってこいです。
絞りはF2〜F11まで。開放側はかなり攻められるので、背景をぼかした写真も撮影できます。
万能かと言われると……
焦点距離は28-84mmで、仕事用として使うには広角側が足りないのが悩ましいところです。
また、やはりセンサーサイズの限界なのか、暗所に弱いです。暗い屋外はいうまでもなく、薄暗い屋内での写真でも、引き延ばしたり、一部を拡大するといった使い方は相当厳しいようです。(印刷会社から断られまくってきました)
勿論、スマートフォンのカメラと比べたら、はるかに暗所に強いです。
印刷物に耐えられないだけで、記録写真として残しておく分には全く支障ありません。
総評:カメラ好きな社畜向け
記録写真の撮影ならば全く問題はありませんし、背景をぼかしてちょっと遊ぶこともできます。
ただやはりコンデジの限界(暗所に弱い、広角弱い)は確実に存在し、それを超えるのは難しいようです。
カメラを扱う社畜として一番大切なことは、周囲に迷惑をかけずに確実にシャッターチャンスを記録することだと思います。
レンズ交換式カメラは、画質は良いですが、撮影準備のためにお客様や上司を待たせてしまうおそれがあります。
また、どうしても荷物が多くなってしまい、下手をすると写真より重要な鞄持ちがおろそかになる危険もあります。
常時レンズをセットして首から下げておけば準備に時間は要しませんが、目立ちます。プロカメラマンではない通常の社畜は、何より悪目立ちしないことが重要…というより、ボーダーラインです。
このため、社畜としての使命を果たすだけであれば、俗にいう高級コンデジではなく、もっと安価で小さいものを使えばいいと思います。
ただCanon Powershot G9Xには、そこそこの画質に加えてマニュアル操作が快適という撮る楽しみがあります。
楽しく記録写真を残したい!そんな社畜各位にオススメです。