長狭物

社畜による情けない日々

趣味用カメラとして素人がフルサイズ機を買うかどうか

友人がEOS5Dmark4を購入したのがちょうど1ヶ月ほど前。

 

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続いて1週間後、自分がOM-D E-M1mark2を購入しました。

 

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彼は鉄道写真撮影に、僕は仕事(とマギアレコード)で忙しく、なかなか顔をあわせる機会が持てなかったのですが、昨日お互いの成果を見せ合いながら、趣味でのカメラの選び方について、意見交換してきました。

彼と僕とは、同じような時期に「そこそこの性能」を求めてEOS60Dを購入し、同じような時期に今度は正反対の性質のカメラを、迷いぬいた末に購入しました。

ど素人の意見になりますが、物欲と戦っている人の助けになればと思い、意見交換の結果を書いていきたいと思います。

 

「フルサイズ機でしか撮れないもの」は趣味人レベルでも確実に存在するらしい

彼は鉄道撮影がメインフィールドで、以前からコツコツとLレンズを買い揃えていましたが、本体はずっとAPS-C機である60Dを使っていました。

フルサイズ機への移行理由は「望遠側のレンズ資産が整った」とのことで、もともと「いつかはフルサイズ」と決心していたようです。

 

念願のフルサイズ機を使ってみた感想を聞いたところ、

  • 同じレンズでも出てくるものが全然違う
  • jpeg撮って出しでも、そこそこ満足できるものが撮れる
  • レンズが同じであれば、本体の重量増は気にならない
  • 何より操作性が良く、撮っていて楽しい

この4点が主なところだと話していました。

出てくるものが全然違うというのは、写真を見せてもらっても正直自分にはよくわからなかったのですが、そもそも自分は鉄道写真に疎く、良し悪しが全然わかりません。

写りの違いは、自分がよく向き合っている被写体を相手にしてみないと、結局わからないのだと思います。

 

メカとして超楽しい

続いて僕のOM-D E-M1mark2感想。以前の記事と同じく、太陽の光がある場所ではとても頼りになること等を伝えるとともに、実際に彼に触ってもらいました。

「取り回ししやすい」「手ブレ補正がすごい」という部分は、口でいくら説明するよりも、実際に触ってもらった方がずっとわかりやすいと思ったからです。

 

目論見通り、触るにつれて彼のテンションがどんどん上がっていき、しまいにはプロキャプチャーモードで遊び始めて、200枚ほど撮影されてしまいました(^_^;)

彼の感想は「出てくるものの良し悪しは置いといて、使っていてラクだし楽しい」とのこと。これだけわかってもらえたら、僕としては十分です。

 

写真撮影だけなのか、別のことをしながら写真撮影なのか

お互いの新機材を披露しあった後、改めて「どうしてこのカメラを買ったのか」を内省しつつ、カメラ選びについて考えました。

 

自分は過去記事のとおり、フルサイズ機にも強く惹かれています。これは今も変わりありません。しかし同時に、機材を少しでも軽量化したいと思っています。

一方で彼は、機材をコンパクトにする方向には一切関心がなく、良い写真を撮ることを最優先に考えています。

「好みの違い」と言ってしまえばそれまでなのですが、今回はどうしてこんな違いが現れるのか、考えてみました。

 

考えた結果、写真撮影スタイルの違いという結論に至りました。

彼がカメラを持ち出すのは、写真撮影だけが目的のときに限られます。

旅行にしても、写真撮影旅行とその他の旅行とではっきり分けています。前者の場合は一人で出かけ、荷物は写真機材ばかりです。旅程も写真撮影に特化した時間・コースを事前にリサーチして、緻密に組み上げています。

後者の旅行の場合には、カメラは持ちません。スマホで記録写真を撮る程度です。

 

僕の場合は、写真撮影だけが目的という場面は皆無で、仕事の一環であったり、旅行中であったり、色々な場面でカメラを使います。

特に仕事中は、上司のカバンを持ちながらであったり、立ち止まる暇すらなかったり……写真撮影に集中できる場面はほとんどありません。

もちろん、荷物もカメラ機材だけではありません。紙の資料からノートパソコン、営業先への菓子折りなどなど……鞄一つに収まりきらず、キャリーケースになることもしばしば。フルサイズ機を買ったとしても、なかなか持ち出せないと思います。

 

旅行であっても、写真撮影だけを目的にすることはありません。むしろ写真撮影は電車の待ち時間など、時間調整をしなければいけないときがメインです。記録を残すよりも、現地でしか味わえない雰囲気を楽しみたいので……

 

写真撮影オンリーのために外出するか?

僕と彼の場合、好み・関心に沿っているだけでなく、使用するシチュエーションにも適ったカメラを選べたので、満足のいく買い物ができたのだと思います。

現状の僕がフルサイズ機を買っていたとしたら、感動のあまり性格が変わって写真撮影のためにガンガン遠征していたかもしれませんが、なかなか持ち出せずに埃をかぶっているほうが自然です。

 

繰り返しになりますが、いまでもフルサイズ機への興味は熱く煮えたぎっています。今度出張で都会に行った時には絶対D850触りたいし。

でも今回、彼のような「写真撮影のためだけに外出する」というライフスタイルを目の当たりにして、現状の自分とは別世界の存在だな、と確信しました。

 

同時に、荷物の量や投資額も考えると、「写真撮影のためだけに外出する」か否かを、フルサイズ機購入の基準の一つとして考えても良いのかな、と思いました。

 

「フルサイズ機」というくくりで物事を考えることの適否など、色々もっと考慮すべきことはあると思いますが、とりあえずこんな結論に至った次第です。

 

友人からは「じゃあ小型軽量なフルサイズ機使えばいいじゃん。α9。」と煽られましたが、高いよ!

月残業100時間生活の余波をようやく払拭してこられた感

今の仕事(小売)に転職したのが昨年4月で、最も忙しかったのが去年の9月でした。

「9月中に内装を一新しろ、コンセプト作成・見積もり・法令確認全部現場でやれ、社長まで稟議を通せ」という指示が、8月終わりに急に下ったのです。

 

結局、図面を引くだけで9月中旬までかかり、見積もりで9月下旬に、完成は10月中旬までずれこみました。

 

9月の半ばに「工期後ろ倒しさせてください……」と社長に打ち明けにいったときの胃痛は、いまだに忘れられません。思い出すだけで変な汁が分泌されます。

 

突貫工事なのでもちろん不具合が多数発生し、それらの対応に追われていたら、あっという間に3月になっていました。

リアルタイムの販促作業と翌年度の計画策定も並行してやっていたので、本当に休む間がありませんでした。

 

半年経ってようやく元気になってきた

4月に入ってからは月50時間程度の残業で済んでおり、余暇時間も確保できています。カメラ欲しい…なんて雑念も湧いてきますし、心身ともに元気になってきました。

カメラを持って遠出してみたりする行動力も戻ってきました。

 

加えて、ちょうど去年の9月から中断していた『タイプ論』読書を再開したり、ひとつのことを長期的に楽しむだけの余力が蘇ってきてもいます。

趣味であっても、長期的・継続的に何かに取り組むには、それなりにエネルギーが必要なんですね。これも「失って初めてわかるもの」というやつなのでしょう。

 

こうして考えてみると、100時間残業している間は本当に弱っていたんですね。

そして、回復するのに半年もかかってしまった。

過去何回か100時間残業の影響をメモしてきましたが、こういう直接の悪影響だけでなく、後々にも痕跡を残すんだなと痛感しました。

 

何時間残業しても賃金は増えない業界なので、このまま平穏な生活が続くことを祈るばかりです。

【地域】かほく市ママ課「独身税」報道

近くの市が話題になっているなーと思ったら、炎上していました。

news.livedoor.com

this.kiji.is

 

かほく市は3つの町が合併して出来た市で、基本的には金沢市のベッドタウンです。

合併後にできたイオンモールの周辺は、戸建て住宅やアパートが続々と新設されていて、非常に勢いのある地域ですが、少し離れた臨海部や山間部は非常にのどかな場所で、にわとりが車道にいることもあるとか(地元民談)。

平野部ではぶどう作りが盛んですが、収量がそれほど多くないためか近隣への生食用出荷がメインで、ブランド化や加工品への展開は今のところ控えめです。

 

かつては野鳥密漁のメッカだったらしく、今でも小鳥料理を楽しめるところもあるらしいです(これも地元民談)……小骨が多くて食べにくいけど、味がその分凝縮されているとか。

今でも野鳥撮影している方はたくさんいますね。

 

あとは「七福神センター」という廃墟ファン向けの施設があったのですが、今ではもう更地になっています。哀しい。

 

さて、本題の独身税ですが、記事中では「『結婚し子を育てると生活水準が下がる。独身者に負担をお願いできないか』と質問した」と書かれています。

これだけ見ると「私がおしゃれやランチに自由に使える可処分所得が減ってしまうから、その分を独身者に負担してほしい」という言い分のように見えて、見る人の感情を逆なでしてしまったのは仕方ないのかな、と思います。

好意的に解釈すれば「子育て世帯にもっと補助が欲しい」にすぎず、政策提案っぽくするために財源を示してみただけとも読めます。

 

真の問題点

言葉遣いの良し悪しは置いといて、自分が真に問題だと思うのは、この発言の根底に「独身=子育てにお金を使う必要なし=金持ち」という図式が横たわっていることです。

「独身貴族」という言葉が確かにありますが、現在の独身者の主流派は貴族ではなく、貧民ではないでしょうか?

少なくとも「貧しいせいで結婚できない」という声は連日報道されており、普段からニュースを見ている人であれば、「独身者から徴税!」という発想はなかなか出てこないと思います。

 

ここからは完全に推測ですが、発言者は非常に幸せな境遇で暮らしているんだと思います。

身の回りの独身者は、十分な収入を得られている人ばかりなのでしょう。そういう人ばかりが目に入るので、テレビで「貧しくて結婚できない」という報道がなされても、身近に感じられない。

井戸端会議ならこのような感覚でも大丈夫でしょうが、政策提案という場であるなら、もっと俯瞰的になる必要があるように思います。

 

あとは表現でしょうか。

税金の徴収ではなく、「独身者でも後裔を育てていけるように、集めたお金は子育て支援にしか使わない、新しい寄付制度を創設します!」って言えば、少しは角が取れないでしょうか?

こういう目的をはっきりさせたファンドを行政で創設・運営したいのですが……なら、財務官僚との意見交換という場にもしっくりくるように思います。

 

報道自体が飛ばし記事だったとか、いろいろな疑惑が出てきていますが、もう少し様子を見ていきたいと思います。

 

OM-D E-M1mark2 使ってみました(&結婚式場のカメラについて)

先週は仕事でもプライベートでも出かける用事に恵まれました。もちろんE-M1mark2も持ち出して、実際に使ってみました。

無駄に連写したせいもあり、撮影枚数は約1000枚。とりあえずここまでの使用感をお伝えしようと思います。

 

シーン1 建築内装撮影

これまではEOS60D&EF-S10-22mmで撮影していたシーン。今回はE-M1mark2&12-40mmF2.8で撮影しました。

もっと広角で撮りたくなるのでは?という懸念もありましたが、35mm換算で24mmあれば十分対応できました。思い返せばEF-S12-22mmでも、歪みすぎるとあとあと補正が面倒なので16mm前後で撮ることが多かったですね。

仕事用の写真しかないのでサンプルは載せられないのですが、超広角が必要でない限りはE-M1mark2で大丈夫そうです。

 

 

シーン2 夕方の風景

手ブレ補正のパワーアップを実感したのがこれ。14-150mmの望遠側を使っても、1/8秒余裕なんですね。

ISO3200くらいなら全然ざらつきも気になりません。

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シーン3 結婚式

最後はプライベートの用事になります。

結論から言うと、太陽光が差し込んでいるときなら全然問題ないですが、室内灯だけになると色かぶりしてしまいました。

 

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室内灯の色に葉っぱも花びらも染まっています……実はこれ布製の造花なのですが、こういう細かい部分は拡大してもしっかりわかります。画質は十分なのに色が……

 

被写体ブレを起こさないようSSは1/125固定、ISO上限3200で撮影しました。

太陽光が差し込んでいる間は自然に発色するのですが、カーテンを閉めて会場内の照明だけになると、照明の色が被写体全てに強烈に映ってしまい、目で見ている色とずいぶん違う写真ばかりに……

ホワイトバランスを都度変えられたらよかったのでしょうが、その場でそうまで対応するのは難しく……

結婚式場はやはりカメラにとって試練ですね。 

 

あと、会場係員の方にカメラを渡して集合写真を撮ってもらったのですが、高速連写モードのままだったので200枚近く撮影されていました……

 

結婚式場のカメラ

どうでもいい話ですが、今回の式で初めて、会場のカメラマンさんがEOS5Dmark4を使っているのを見かけました。

EOS5Dmark4が去年の9月に発売以来、今日まで友人の結婚式に計5件出ているのですが、カメラ本体はEOS5Dmark3が最も多く、続いて5Dmark2かD810か7Dmark2でほとんどを占めていたのですが、ついに業務用でもmark4への更新が始まったのかもしれませんね。

自分が出席した会場では大体3人(2人カメラ、1人動画)パターンが多く、それぞれ2台ずつカメラを肩にかけていましたが、確認できた範囲では、レンズは24-80f2.8と70-200f4の組み合わせでした。まさに画質と重さ・機動性の天秤ですね……

5年間Canon一筋だったけどマイクロフォーサーズに浮気してしまった理由

初めてデジカメを購入したのは、2012年の冬。
立て続けに旅行に行くことになり、せっかくだから良いカメラで写真を残したいと思い、
EOS60Dのレンズキットを購入しました。

これ以降、お出かけ先でちょこちょこ写真を撮るようになり、必要に迫られるたびに少しずつレンズを増やしていきました。
小売に転職してからは仕事でカメラを常時持ち歩く必要が出て、コンデジを追加購入しました。
機種は少し迷ったものの、Canon以外のメーカーを使うことはそもそも選択肢にありませんでした。

そして今年の4月。
オリンパスのOM-D E-M1のPROレンズキットを購入。
そして先週、俗にいうフラッグシップ機であるOM-D E-M1 Mark2を購入してしまいました。

 

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思い返してみるとかなり性急な判断だったようにも思いますが、今はものすごく満足しています。

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2級リテールマーケティング(販売士)受かってました

前月受験した2級リテールマーケティング試験ですが、無事合格していました。

 

自分が受験した会場は合格率44%とのことで、全体の合格率よりは低めになるのでしょうか?

 

付け焼き刃で試験に臨んだので、既に勉強した内容はほとんど忘れてますが(^^;

とりあえず安心しました。

 

 

 

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【速報】OM-D E-M1mark2買いました

先週の土曜日のこと。



ついにやってしまいました。

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新品のデジタルカメラを買うのは初めてなのですが、箱を開けた瞬間に新品電化製品特有のあの匂いが立ち昇ってきて、テンション爆上がりです。

 

購入までの流れ


レンズケースを買いに訪れた某カメラ専門店にて、まさかの実機展示を発見してしまったので(本県では初めて見た)、つい触ってしまいました。
そうしたら店員さんが来て「今ならここまでお安くできますが……」といきなり某比較サイト+3000円のところを提示。

運が良いのか悪いのか、今月頭に20万円ほどあぶく銭が入り、お財布には余裕がありました。。モニターの保護フィルムも含めると、あぶく銭を充てて少しおつりがくるくらい。

運命的なものを感じました。

あぶく銭が湧いてきた時点で、E-M1mark2購入が頭をよぎったのですが、8月の給料と合わせてフルサイズデビューするという選択肢も捨てがたく、にやつきながら比較検討を続けてきたのですが……

運命の導きに従うことにしました。

まだほとんど触れていないので、使用感は後日改めて紹介したいと思います。

ちなみにE-M1初代も手元に残してあります。今後どうするかは未定ですが、こちらの処遇も決まり次第紹介していきます。